「DAMは、どんな歌い方をすれば点数が伸びるの?」
「音痴でもDAMでいい点数が取れる方法を知りたい!」
DAMで90点という高得点を取るためには、まずDAMがどのような歌い方を評価するのかということを知る必要があります。ということで、ここからはDAMの採点基準や傾向について、一緒に学んでいきましょう。
DAMの機種の種類
まず、一口に「DAM」といっても、その中でもいくつか機種の細かな違いがあります。DAMには、「LIVEDAM」「LIVEDAM STADIUM」「LIVEDAM Ai」の3種類があります。この機種の差によっても、得意不得意がわかれたり、採点項目が少しずつ違ってきたりします。それぞれの機種の細かな違いについて、それぞれ見ていきましょう。
LIVEDAM
まず一つ目は、「LIVEDAM」という機種です。これは、現在使われているDAMシリーズの中で最も古いものです。
LIVEDAMで使われている採点は、「精密採点DX」といいます。上の画像は、その精密採点DXで歌った時の採点結果画面の一例です。
LIVEDAMの精密採点DXは、この後に出てくる他2つの採点のもととなったものです。だから、他2つの採点は、この精密採点DXを踏襲して進化させたものと言えます。
ただLIVEDAMは古い機種で、現在はその上位互換である機種(次に紹介する2機種)が出回っているため、一部の店ではそもそもLIVEDAMが無いということもあります。また、LIVEDAMはDAMシリーズの中で最も90点が取りにくい機種なので、あまり気にしなくてかまいません。
LIVEDAM STADIUM
二つ目に紹介する機種は、「LIVEDAM STADIUM」です。LIVEDAMの後継として作られた機種で、LIVEDAMにはない機能も付いています。
LIVEDAM STADIUMで使われている採点は「精密採点DX-G」といいます。名前からもわかるとおり、LIVEDAMで使われていた「精密採点DX」を進化させたものになります。
この機種の一番の特徴は、素点に加えてボーナス点が入ることです。卓越した観点があった場合、それがボーナス点として反映されます。上の画像の場合は表現力が特に優れていたので「表現力ボーナス」が加点されています。このほかにも、音程が特に優れていれば「音程ボーナス」が、ビブラートが特に優れていれば「ビブラートボーナス」が入ります。この3つのボーナスから一つが選ばれ、点数に加算されます。ただ、卓越している観点が特になければボーナス点は入りません。
このボーナス点は、その観点の優れ具合によっても点数が変わります。0~3点ほどのボーナス点が入りますが、ボーナス点の満点が何点かは公開されていません。噂によると5点といわれていますが、真偽は定かではありません。
LIVEDAM Ai
最後に三つ目は、「LIVEDAM Ai」という機種です。これが、DAMシリーズの最新の機種です。
LIVEDAM AIで使われている採点は、「精密採点Ai」という採点です。
精密採点Aiの最大の特徴は、DAM独自のAIによるボーナス点が入ることです。精密採点DX-Gでは観点ごとにボーナス点が入っていましたが、精密採点AiではAi感性ボーナスが入ります。DAM独自のAIが歌声の良し悪しを判断して、良いと判断された場合にはボーナス点が入ります。上の画像の「Ai感性」というところの、ピンク色の部分が「良い」、青色の部分が「悪い」と判断されるゲージです。ピンク色のゲージが青色のゲージを量で上回っていたら、Ai感性ボーナスが加算されます。
このAi感性ボーナスは、加算されない場合もありますが、加算される場合、0~5点ほどのボーナス点が入ります。こちらも満点は公開されておらず、5点を超えるAi感性ボーナスをもらったという人もちらほらいます。先ほどの精密採点DX-Gよりも、ボーナスでもらえる点数が大きくなる傾向にあります。
DAMの中でどの機種がいいのか?
ここまでDAMの中での機種の種類についてみてきました。それでは、一体どの機種が一番良いのでしょうか?
結論は、「LIVEDAM STADIUMとLIVEDAM Aiどちらも」です。
この両者は違う形でボーナス点がもらえるため、機種によってどちらの方でボーナス点がもらえるかには個人差があります。だから、自分がどちらのボーナス点の方が多くもらえるのかを、両方の機種で歌ってみて確かめましょう。実際に私も、「STADIUMならボーナスが2点もらえるのに、Aiの方ではもらえないことも多い」という時期もありました。
また、この機種による得意不得意は、その時の自分の歌い方によっても変わってきます。私も昔はSTADIUMの方が得意でしたが、今はAiの方が得意ですし、今後も変わるかもしれません。だから、この機種の差に関してあまり細かくなりすぎないようにしましょう。まあ、迷ったらまずAiの方を選んでおきましょう。Aiの方がボーナス点が大きい傾向にありますし、曲数も多いです。だから、カラオケに行って機種の希望を聞かれた場合は、「DAMのAiでお願いします」といいましょう。
DAMの採点基準・傾向
DAMの機種の種類が分かったところで、次はいよいよ採点基準について一緒に学んでいきましょう。ここでは、LIVEDAM Aiを例にとって話します。とはいっても、STADIUMともほとんど一緒のでご安心ください。
この採点結果を見るとき、一番注目するのは五角形の形だと思います。ところで皆さん、実は採点結果の画面には2枚目があることはご存じですか?
「へっ??そんなのあるの??」と思った方もいるかもしれません。実は、採点結果の画面はこれともう一つあり、重要なのはむしろ2枚目なのです。
2枚目は、このような画面になっているのです。この画面をもとに、精密採点Aiの採点の観点についてみていきましょう。90点を取るために必要な、各観点の得点率も解説します。
音程
まず最初は音程の正確さです。音程バーに対して自分の音程がどれくらいあっているかをパーセンテージで示しています。大体の人が、75~90%に収まっており、90%を超えると音程の精度がとても高いと言えます。音程の精度が85%以上あると、90点がグッと近づきます。
表現力
表現力は、その右にある抑揚・しゃくり・こぶし・フォールの4つを総合して点数がつけられます。しゃくり・こぶし・フォールは、歌っている途中に音程バーの上に出てきた回数がそのまま反映されています。
ここでしゃくり・こぶし・フォールについて簡単に説明を加えておきます。
しゃくり…音を出すとき、本来の音程よりも少し低めから入って、そこから音をずり上げて合わせる技術のこと。
こぶし…ロングトーンの途中などで、音程を細かく動かす技術のこと。演歌などでよくみられる。
フォール…フレーズや音の終わりに、意図的に音をずり下げる技術のこと。
これら三つは、多ければ多いほど良いということではありませんが、適切に使われていれば、表現力の得点への加点対象となります。これらは、「高得点とりたいから、わざとたくさん出す歌い方をするぞ!」と意気込んで出すものではなく、歌っている途中に自然に出てくるのがベストです。
表現力は、多くの人が50~80点に収まります。総合90点を取れる人は、だいたい表現力60点以上取っています。
Ai感性
Ai感性のゲージが、Ai感性ボーナスを出すのに大きく関係してきています。Aiの判断基準はあまり公開されていませんが、普通の人が「うまい!」と感じる歌い方はしっかりと評価してくれます。原曲の歌手の雰囲気を真似したり、歌がうまい人の歌い方を真似したりすると、Ai感性が良くなります。
普通の人のAi感性は50~75点くらいになります。ただ、Ai感性での得点がそのままボーナス点に反映されるとは限りません。Ai感性が70点だったにもかかわらずボーナス点がつかない場合や、逆にAi感性が55点なのにボーナス点が3点を超える、ということもよくあります。あくまで、一つの指標として参考にしましょう。
ロングトーン
ロングトーンの美しさも、点数に関係してきています。1秒以上のロングトーンが出るとき、声量が一定か、音程が一直線であるかなどを判断基準として点数が付きます。
ロングトーンの点数を示すダイヤは5つしかありませんが、1つ2点とカウントして10点満点で評価されます。6点以上取れると高得点につながり、9点や10点になるとそれだけで全体の点数が2点ほど上がります。
安定性
安定性は、曲全体を通して安定した声量で声を出せているか、音程が震えずにまっすぐ出せているかなどを評価しています。音のはじめをはっきりと発音することや、声量を安定して保つことで、安定性が上がります。
安定性は10点満点で評価され、8点以上取れると90点が近づきます。少し変な歌い方をすると、すぐに安定性が0点になるので注意しましょう。
リズム
リズムは、自分の歌と伴奏のメロディーのタイミングが合っているかを評価しています。伴奏のメロディーをよく聞いて歌うことで、リズムが良いと判断されます。リズムは他の評価と違い、真ん中にあればあるほど良く、真ん中より遠いランプが光るとリズムがずれているということになります。
ここだけの話、「リズムは合ってて当たり前」です。普通の場合、リズムの評価は真ん中のランプが光っているだけです。リズムは非常に点が取りやすいので、1枚目の五角形のレーダーチャートでもリズムは圧倒的に平均点が高いのがうかがえるでしょう。
特に「走り」側にランプがともってしまうと、大きな減点を食らってしまうことになります。走り側にランプがついた時点で3点マイナス、などという噂もたつくらい、「リズムは合ってて当たり前」なのです。
だからこそ、伴奏のメロディーをよく聞いてタイミングよく発声することで、無駄な減点を回避することができるのです。
ビブラート
ビブラートは、ビブラートをした回数と秒数、ビブラートの形を総合して評価されます。DAMの採点では、ビブラートの音程の幅、速さ、音程の変化などを基にして、ビブラートが15種類ほどに分類されています。ビブラートの音程の幅が大きく、速いと高得点が出やすいと言われています。ビブラートの概形の右下に書いてあるアルファベットの記号が、「B-2」「B-3」「C-2」「C-3」だと高得点が出やすいです。
ビブラートの回数と秒数も、多ければよいというものではありませんが、適切なタイミングで綺麗なビブラートをすればしっかりと評価されます。
ビブラートはロングトーンと同じく、10点満点で評価されます。6点以上あれば、90点も狙いやすくなります。
まとめ
ここまで出てきた要素をおさらいとして、表にまとめておきます。
要素 | 要素の説明 | 90点を取るには |
音程 | 音程がどのくらい精度よく出ているか。 | 85%/100% |
表現力 | 抑揚や、しゃくり・こぶし・フォールが上手に使えているか | 60点/100点 |
Ai感性 | 人間がうまいと思う歌い方ができているか | 不定 |
ロングトーン | ロングトーンの時、声量や音程が安定しているか | 6点/10点 |
安定性 | 声や音程が震えることなくはっきりとまっすぐに歌えているか | 8点/10点 |
リズム | 伴奏のメロディーと歌声のリズムがあっているか | 真ん中 |
ビブラート | 幅が大きく速いビブラートを、適切な場所でできているか | 6点/10点 |
ここまで、DAMの採点基準についてみてきましたが、いかがだったでしょうか?採点基準について知っておくことで、「自分の歌にはここが足りないんだ」と、自分の現状を把握できるきっかけとなれば幸いです。
DAMの採点基準が分かったという方は、次のステップへ進みましょう。明日(次の記事)は、いよいよDAMで高得点を取るためのボイストレーニングについて、一緒に学んでいきましょう!こちらのリンクをクリックして、次のページへ行きましょう>>>【カラオケ上達2日目】家でボイストレーニングをしよう