【カラオケ上達2日目】家でボイストレーニングをしよう

「DAMで点数を取れるようにするには、どんなボイストレーニングをすればいいの?」

「家でも、手軽にできるボイストレーニングの方法を知りたい!」

DAMの採点基準がわかったところで、いよいよ本題であるボイストレーニングをしましょう。ということで、家でも手軽に、そして静かにできるボイストレーニングの方法について、一緒に学んでいきましょう。

ボイストレーニングをする狙い

まず、今回やるボイストレーニングの狙いについて、簡単にお話しします。

今回紹介するボイストレーニングは、声・音程を安定して長く出すために行います。

声を安定して長く出せるようになると、DAMの採点基準である「安定性」や「ロングトーン」の点数が伸びます。そして、ロングトーンの中に余裕が生まれると、ビブラートもかけやすくなり、「ビブラート」の点数も伸ばすことができます。また、音程がブレずに安定して出せるようになると、音程の精度も大幅に上げることができます。今回紹介するトレーニングをまじめに実行し、歌うために重要なポイントを意識するだけで、点数が81点から88点までに伸びた方もいます。

歌をうまく歌うための基本事項として、腹式呼吸というものがあります。要は、腹筋を使っておなかを膨らませて呼吸をすることです。おなかを膨らませることで体内に肺が膨らむスペースができ、自然に息を吸うことができるのです。逆に、腹筋を使っておなかをへこませることで、息を吐くことができるのです。

普通の人間は胸式呼吸を行っています。長く走って息が切れたときに行うものが顕著な例です。

しかし、歌を歌うときは腹式呼吸をする方が良いのです。なぜなら腹式呼吸をすることで、リラックスした状態で大きな声を楽に出すことができるからです。また、歌うときの姿勢が良くなるというメリットもあります。リラックスした状態で大きな声を出せるようになると、自然に声が安定して出せるようになります。また、腹筋を使えるようにすることで、音程の精度も上げることができます。

おすすめのボイストレーニング3選

それでは、歌う時の正しい呼吸法を身に付けるためのトレーニングを3つ紹介します。どれも特別な器具は不要で、一人で行うことができます。そして、声を出す必要もないので、家で大きな声が出せないという人でも行うことができます。ぜひ、3つのトレーニング方法を学び、家で試してみてください。

腹式呼吸をするトレーニング

まずは、腹式呼吸をマスターするためのトレーニングです。

腹式呼吸をマスターするには、実際に腹式呼吸をするのが一番手っ取り早いです。実際に、腹式呼吸の練習をしましょう。

まず、背筋を伸ばして椅子に座りましょう。背もたれによっかからず、まっすぐに座ります。

そして、鼻から息を吸います。この時、息を吸うと同時におなかを膨らませ、おへその下に空気をため込むイメージで息を吸いましょう。

おなかを限界まで膨らませたら、息を吐くフェーズに入ります。口から息をゆっくり、時間をかけて吐きましょう。この時、膨らませたおなかをへこませて、元に戻しながらゆっくり息を吐きましょう。

これで一呼吸です。これを、1日10~20回ほど繰り返すと、次第に腹式呼吸に慣れてくるでしょう。ただ、無理は禁物です。腹筋が痛くなることや、おなかを下すこともあります。なぜなら、腹式呼吸では内臓や腹筋を動かすからです。だから、違和感を感じた時点で、無理をせず休憩するようにしましょう。

息を一定の量出し続けるトレーニング

次に、一定量の息を長時間出し続けるトレーニングをします。息を一定の量で長時間出せるようになると、ロングトーンや安定性の得点が上がります。

このトレーニングでは、ティッシュペーパーを使います。ティッシュを1枚用意してください。トレーニングの概要としては、「ティッシュを壁に当て、息を吹きかけて落とさないようにする」というものです。

そこらへんの壁の前10㎝ほどの位置に立ち、ティッシュを顔の高さで壁に当てます。そこからティッシュに息を吹きかけながら、手を離してください。十分な量の息をティッシュに吹きかけ続けていると、その間だけティッシュが壁に固定されます。このように、ティッシュをできるだけ長い時間落とさないようにするのがトレーニングです。

この時ポイントになるのが、「一瞬だけたくさんの息を吹きかける」のではなく、「一定量の息を吐き続け、ティッシュが壁に固定されている時間を長くする」ということです。そうすると、自然に一定量の息を長く吐き続けられるのです。この時、先ほど練習した腹式呼吸も意識すると、さらに時間が伸びるでしょう。

これを、一日に10回ほどやりましょう。5秒間ティッシュを壁に固定できれば、上出来といえます。5秒間くらい長くできるようになっているころには、ロングトーンの息の吐き方が身についていることでしょう。だから、5秒間固定することを目標にして続けてみましょう。腹式呼吸も意識しながらこのトレーニングをすると、早くて3日で明らかな効果が出始めます。

高い声を安定して出すトレーニング

最後に、高い声を安定して出すトレーニングを紹介します。「曲のサビでの高音がつらい」というのは、カラオケに行く人誰しもが一度はぶち当たる壁です。高音の出し方が苦しくなってしまうと、音程の精度が下がるだけでなく、ロングトーンや安定性の点数も急激に下がってしまいます。だから、トレーニングをすることによって高い声を安定して出せるようにしておくとよいのです。

トレーニング内容を紹介します。トレーニングは、「高い声を出すイメージをしながら、喉を開いて鼻から息を吸い込む」だけです。

「えっ!?!?それだけ!?」と思う人もいるでしょう。実際、私もこのトレーニング方法を教わった際、同じ感想を抱きました。「まさかそれだけで高音が出るのであれば、人類は誰も高音に困りやしないじゃないか」と。

ただ、これが効果があるんです。息を吸うときに喉を開いて、喉の奥の方に空気が触れるのを実感しながら息を吸うのです。ふつう、人間が高音を出すときは、喉が自然に閉まってしまいます。ここであえて喉を開くことで、それが安定した、声量のある高音につながるのです。

そしてそれと同時に、「自分が目指す高音域を出している自分」を想像しましょう。これを何回もやることで、少しずつ、じわじわと自分が自信をもって出せる最高音が上がっていきます。

このトレーニングは大変単純かつ明快なものですので、トレーニングのクオリティによって効果が大きく変わっていきます。「ただ息を吸っているだけ」では効果は見られないことに注意しましょう。しっかりと、「高音域を出せている自分を想像」しながら、「喉を開いて喉の奥に空気が当たっている感触を実感」して息を吸いましょう。このトレーニングを忠実に再現することで、効果が現れてくるのです。

まとめ

ここまで紹介したトレーニング方法を、もう一度おさらいしましょう。

①おなかを膨らませて息を吸う、腹式呼吸を意識する

②ティッシュを壁に当て息を吹きかけ続け、ティッシュを5秒間壁に固定する

③高音域を出せている自分を想像しながら、喉を開いて喉の奥に空気が当たるのを実感して鼻から息を吸う

どれも手軽なトレーニングなので、家に限らずいろいろな場所でできると思います。そして、早いものはトレーニングをした直後に結果がついてきます。ぜひ時間を見つけて、これらのトレーニングをやってみてください!

トレーニング方法がわかったという方は、次のステップへ進みましょう。明日(次の記事)は、実際にカラオケに行って歌いましょう!こちらのリンクをクリックして、次のページへ行きましょう>>>【カラオケ上達3日目】ヒトカラ(1人カラオケ)に行こう

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