この記事では、『混沌ブギ』/jon-YAKITORYの音域について解説していきます。混沌ブギは、jon-YAKITORYさん作のヒット曲です。愉快なサウンドや非常に目を引くMVで幅広い人気を集めています。また、YouTubeのShorts動画のBGMとしても多く使用されている曲です。
混沌ブギの音域
混沌ブギの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
混沌ブギの最高音はhiG#、最低音はmid1Gです。2オクターブ以上の、とても広の音域をもっています。音数にして26音です。最高音はhiG#で、裏声が使えればそこまで出すのは苦しくない音域です。ただ目を見張るのは、最低音の低さです。ボカロ曲では滅多にmid2域より下の音域に入ることはないのですが、混沌ブギではこのように、mid2域を下回るmid1Gが出てきます。女性の中には、「低くて歌えない」という方もいるかもしれないほどです。
混沌ブギと音域が近い曲は?
混沌ブギと音域が近い曲には、こんなものがあります。
「混沌ブギを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
混沌ブギの最高音・最低音の場所
混沌ブギの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiG#は、ラスサビで出てきます。この曲ではラスサビで転調が起こるため、ラスサビでの最高音が通常サビよりも1音高くなっています。
最高音(hiG#)を赤で、その次の高音(hiF)を黄色で塗りました。
段々堕ちてく 人生クソワロ
いっせーので 死ぬまで踊れ
最高音が出るときは、そこまでに音程が少しずつ上がっていく形になっています。音程をずり上げていくことができますので、いくらか最高音も出しやすいかと思います。
最低音
最低音のmid1Gは、Aメロで出てきます。Aメロは全体的に、思ったより低い音域にいるので注意しましょう。
最低音(mid1G)を青で、その次の最低音(mid2A)を黄色で塗りました。
完全体の山田
無関心なんてありえない
最低音のmid1Gが出てくるときは、mid2Aもよく登場してきます。また、Bメロにはmid1G#という低音も出てきます。
混沌ブギの演奏区間ごとの音域
次に、混沌ブギの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
混沌ブギの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
サビとそれ以外の区間の音域の乖離が激しい曲です。サビはhi域を主に使うのに対し、AメロとBメロでは全く出てきます。そして、Aメロ・Bメロでは低音域の需要が多くあるので、高音も低音もしっかり出せるようにならなくてはなりません。低音域がおろそかになっていると、「Aメロまるごと何歌ってるか聞き取れない」という嫌な事態になるので、低音域を特に押さえておくべきでしょう。
混沌ブギの男性が歌いやすいキー
混沌ブギを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うことで、音域はlowG~mid2G#となり、かなり男性の平均音域に近づきます。男性の平均最低音と平均最高音の差が25度ですので、キーを調整するとほとんどぴったり重なるのです。この場合は、それがちょうど1オクターブ下だったということなので、運が良いです。低音域をおろそかにしてはいけないので、男性の平均最低音よりも低くならないような音域になっております。
混沌ブギの女性が歌いやすいキー
混沌ブギを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーままで歌うとよいでしょう。だから言うまでもなく、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
原キーのままでも、女性の平均音域とかなり近い音域にあります。低音域が重要な曲ですので、女性でも無理せず一定の声量を保ったまま出せる音域が良いでしょう。高音の場所については、裏声を使って出した方がよいでしょう。hiG#は地声ではかなり出しにくい音域ですので、「ここでは裏声を使って出そう」という自分の中でのルールを決めておくと裏声でも出しやすくなります。
混沌ブギの歌い方アレンジ
混沌ブギは音域の広い曲ですので、そもそも音域の広さが足りないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、混沌ブギの音域を狭くするための歌い方アレンジについて、表でまとめていきます。この中から、あなたが歌えそうなキーのものを選びましょう。
アレンジ方法 | 最低音 | 最高音 | 広さ |
原キー | mid1G | hiG# | 26音 |
原キー-1オクターブ | lowG | mid2G# | 26音 |
サビのみ1オク下 | mid1C# | mid2G# | 20音 |
アレンジ方法について、詳しく説明していきます。
サビのみ1オク下
おススメのアレンジ方法は、サビのみ1オクターブ下で歌うという方法です。
混沌ブギの音域が広い理由は、サビとAメロ・Bメロとの音域の乖離にあります。だから、その乖離を無理やりなくしてしまえばよいのです。Aメロ・Bメロとサビとは1オクターブほど離れていますので、このアレンジをするとむしろ違和感がなくなるのです。
Aメロに入るタイミングや、Bメロからサビに移るタイミングで、「どのオクターブで入るんだっけ?」ということを確認すれば、このアレンジを簡単にすることができます。
まとめ
ここまで混沌ブギの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
混沌ブギの音域は、mid1G~hiG#。
最低音のmid1GはAメロで、最高音のhiG#は転調後のラスサビで登場します。
2オクターブ以上の音域をもっている、難しい曲。ただその音域の正体は、サビと他パートとの音域の異常な乖離にある。サビの最低音とAメロの最高音が重なっているという異常事態が起こるほどだ。だから、音域が広くて歌えないという人は、サビだけ1オクターブ下で歌うなどのアレンジを加えてみるとよい。頑張ってそのままの広い音域で歌う人は、特にAメロ・Bメロの低音域に重点を当ててみるとよい。
☆混沌ブギは、高音域も低音域も両方出せるような対応力を持てるかがポイント!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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