この記事では、『ジェヘナ』/wotakuの音域について解説していきます。ジェヘナは、wotakuさんによって作られた人気のボカロ曲の一つです。一枚絵から繰り出される多彩なMVと、考察がはかどる深い歌詞で人気を集めています。また、プロジェクトセカイに収録されたことによりまた一段と注目を浴びている曲でもあります。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
ジェヘナの音域
ジェヘナの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ジェヘナの最高音はhiG、最低音はmid1Gです。音域の広さはちょうど2オクターブ、25音あります。ボカロ曲の中でも比較的広い方にあたります。何と言ってもジェヘナの音域の最大の特徴は、とても低い最低音です。一般的なボカロ曲の場合、最低音はmid2B~mid2Gあたりにいることが多いです。mid2Aを切ってmid1域に入ってくることはほとんどありません。その中でジェヘナは最低音がmid1Gですので、いかに最低音が低いかがわかります。そして、とても低い最低音にもかかわらず、最高音はむしろ高い方にあたります。音域がとても広いため、「音域自体は出るけど歌いづらい」という人がかなり多発する曲です。
ジェヘナと音域が近い曲は?
ジェヘナと音域が近い曲には、こんなものがあります。
Calc.:mid1F#~hiF#
フューチャー・イヴ:mid1G~hiF#
「ジェヘナを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
ジェヘナの最高音・最低音の場所
ジェヘナの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiGは、サビで出てきます。ジェヘナの曲の中にサビは3回ありますが、その3回すべてで最高音のhiGが登場します。
最高音(hiG)を赤で、2番目の最高音(hiF#)を黄色で塗りました。
理不尽も 孤独も 恨まなくていい
それら全て意味は無いんだ
1回のサビの中でhiGが登場するのはこの1回だけです。だから、合計で3回、最高音のhiGが出てくるということになります。
最低音
最低音のmid1Gは、Aメロで出てきます。Aメロの、盛り上がりつつも落ち着いた部分で最低音が登場します。
最低音(mid1G)を青で、2番目の最低音(mid2A)を黄色で塗りました。
なあ 元気? 調子はどうだい?
ああ もうね そういうの辞めたんだ
うん なんか もう回復の見込みは無いそうなんだ
何も聞かないでくれ
最低音のmid1Gも、二番目の最低音のmid2Aも何回か出てきます。小さな声やエッジボイスでのごまかしがききにくいので、低音域でもしっかり出せるようにする必要があります。
ジェヘナの演奏区間ごとの音域
次に、ジェヘナの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ジェヘナの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
2オクターブ以上の音域をもつ曲にありがちなのですが、AメロとBメロには低音域が集中していて、サビだけが超高音域になっています。音域の広さ自体は区間ごとに見てみるとほとんど変わりません。だいたい1オクターブ前後の音域の広さをしています。ただ、Aメロ・Bメロとサビを比べると、0.5オクターブ以上音域が離れているところが、ジェヘナの難しいところです。Bメロからサビに入るとき、それまでの低音の雰囲気のままサビまでもっていってしまうと、いまいち高音が出しづらくなります。
サビに入る直前にブレイク(伴奏の楽器がすべて無音になるタイミング)があります。そこで雰囲気と喉の調子を切り替えられると、格段に歌いやすくなります。
ジェヘナの男性が歌いやすいキー
ジェヘナを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
ジェヘナの音域の広さと男性の平均の音域の広さが全く一緒ということもあり、1オクターブ下げると音域がぴったりと重なります。つまり、平均通りの音域をもっている人であれば、この曲はめっちゃ歌いやすいということになります。
ジェヘナの女性が歌いやすいキー
ジェヘナを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーで歌うとよいでしょう。ですから言うまでもなく、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
原キーのままですので、音域はもちろん変わりません。最低音は女性の平均最低音とぴったり重なっています。女性の地声での平均的な音域があまり広くないので、どうしてもどちらかにははみ出てしまうのですが、はみ出てしまうのなら裏声で音域を広げられる高い方にはみ出してしまおうということでこのキーになりました。hiGは、裏声の特訓さえすればすぐ出せる音域ですので、「絶対ジェヘナ歌いたい!」という人はぜひ裏声を練習してみてください。先ほど区間ごとの音域の時に解説したとおり、最高音のhiGが1回しか出てこず、また、階段状に音程が少しずつ上がっておりますので、裏声初心者でも裏声を使いやすい曲です。
ジェヘナの歌い方アレンジ
ジェヘナは音域の広い曲ですので、そもそも音域の広さが足りないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、ジェヘナの音域を狭くするための歌い方アレンジについて、表でまとめていきます。この中から、あなたが歌えそうなキーのものを選びましょう。
アレンジ方法 | 最低音 | 最高音 | 広さ |
原キー | mid1G | hiG | 25音 |
原キー-1オクターブ | lowG | mid2G | 25音 |
サビ1オク下 | mid1F# | hiA# | 17音 |
サビ1オク下-1オクターブ | lowF# | mid2A# | 17音 |
アレンジ方法について、詳しく説明していきます。
サビ1オク下
おすすめの音域を狭めるアレンジ方法とは、サビだけ1オクターブ下げて歌うことです。
ジェヘナの音域が広くなっている原因は、Aメロ・Bメロとサビとの音域の乖離です。サビだけ音域が離れており、そこで高音域を出すことを余儀なくされてしまっているため、音域が2オクターブまで広がっているのです。だったら、サビだけ1オクターブ下げて歌ってしまおうという狙いです。
サビだけ1オクターブ下げて歌うことで、最低音はサビ(1オク下)の最低音であるmid1F#、最高音はA・Bメロの最高音であるhiA#となります。音域の広さとしては8音も狭めることができます。
だから、「ジェヘナを歌いたいけど音域が足りない…」という方は、是非このアレンジ方法を試してみてください。
まとめ
ここまでジェヘナの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ジェヘナの音域は、mid1G~hiG。
最低音のmid1GはAメロで、最高音のhiGはサビで登場します。
Aメロ・Bメロとサビで音域が0.5オクターブ以上離れているため、結果としてジェヘナの音域は2オクターブになっている。A・Bメロの低音域はうまく出せていても、サビに出てくる最高音のhiGにやられる人は少なくない。hiGを地声で出すのは相当な訓練が必要であるため、手っ取り早く裏声を使うべし。幸い、最低音は女性の平均最低音と同じで、1オクターブ下げると男性の平均最低音と同じになる。だから、最高音側をどうにかして出せるようにすればジェヘナは歌いやすくなるのである。
☆ジェヘナは、最低音と最高音をいかに両立してどちらも出せるようにするかがポイント!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント