炉心融解/iroha(sasaki)の音域は?歌いやすいキーについて解説

音域

この記事では、『炉心融解』/iroha(sasaki)の音域について解説していきます。炉心融解は、印象的な高音と耳に残る歌詞とリズムで昔から人気を集めている、ボカロ黎明期~全盛期にかけての曲です。ニコニコ動画投稿から14年以上が経過した2023年11月11日、ボカロ曲では19曲目となる神話入り(再生回数1000万回超え)を達成しました。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。

炉心融解の音域

炉心融解の音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。

炉心融解の最高音はhihiC#、最低音はmid2Aです。最高音hihiC超え、音域2オクターブ超えのヤバい曲です。原キーで歌うのはもってのほかで、キーを変えたとしても歌える人はそこまで多くありません。安定して2オクターブの音域を自在に出せるような人でないと、炉心融解を歌うのは相当難しいです。「キー変えて最高音は出せるようになったけど最低音が全然でない…」という現象は頻発します。だから、炉心融解を歌うにはまず安定した2オクターブ、できれば2オクターブ半の音域を確保するのが先決です。

また、炉心融解は音域だけでなくメロディラインも難しい曲です。歌詞1文字の中で音程が変わるという厄介な仕様になっています。そのメロディライン通りに歌えるようになって初めて、「炉心融解が歌える」という境地にたどり着くことができます。大変ですね。

炉心融解と音域が近い曲は?

炉心融解と音域が近い曲には、こんなものがあります。

「炉心融解を歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。

炉心融解の最高音・最低音の場所

炉心融解の最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?

最高音

最高音のhihiC#は、サビで出てきます。出てくる1回あたりの秒数はそこまで長くありませんが、その分出てくる回数は多いです。

最高音(hihiC#)を赤で、その次の高音(hihiB)を黄色で塗りました。

核融合かくゆうごうにさ

んでみたい とおも 

さおな ひかり つつまれて奇麗きれい

「飛び込んでみたいと思う」の「う」では、1音の間に音程がhihiC#→hihiB→hihiA→hiG#と変化していきます。超高音域を保ちながら、その音程の変化も正確にとらえなくてはならないのが、炉心融解を歌うのが難しいと言われる所以です。

最低音

最低音のmid2Aは、Cメロで出てきます。最高音のhihiC#とは28音(2オクターブ+4音)も離れているという常軌を逸した音域になっています。

最低音(mid2A)を青で、その次の低音(mid2C#)を黄色で塗りました。

けい秒針びょうしん

テレビのかいしゃ

いるけど えないだれかの

わらごえ 飽和ほうわして反響はんきょうする

この他にも、Aメロ・Bメロではともに2番目の最低音であるmid2Bが何回も登場します。最高音付近も最低音付近も何回も登場するので、両方の音域に細かく対応する必要があり大変です。

炉心融解の演奏区間ごとの音域

次に、炉心融解の演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。

最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。

炉心融解の音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。

どのパートでもmid2C#以下を要求されながら、最高音はその2オクターブ上のhihiC#となっています。つまり、2オクターブ音域がないならもはや話にならないのです。最高音は強烈な印象を残さなくてはならないし、かと言って最低音に近い音域も曲を構成する各々のパートすべてにあるので、音域が超広い人でないと歌うのは難しいでしょう。

炉心融解の男性が歌いやすいキー

散々「炉心融解を歌うのは難しい」とは言ってきましたが、一応歌いやすいキーについても紹介しておきます。炉心融解を男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?

男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。

1オクターブ下げることによって、最低音は男性の平均音域と近くなります。mid1A~mid1C#の音は、曲中でよく出てきますので、安定して出せる音域にしておきましょう。最高音に関しては、裏声を使ったり地声を張り上げたりして何とか出しましょう。

炉心融解の女性が歌いやすいキー

炉心融解を女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?

女性は、原キー-6で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-6に設定しておくとよいでしょう。

キーを6つ下げることで、最低音はmid1D#、最高音はhiGとなり、女性の平均音域に覆いかぶさる格好になります。最低音も最高音も出しにくい人が多いと思いますが、このキーが一番どちらも比較的出しやすいキーになっております。このキーで歌う時、出だしの音はmid1Gです。

炉心融解の歌い方アレンジ

炉心融解は音域の広い曲ですので、そもそも音域の広さが足りないという人も多いのではないでしょうか。いつもの通り音域を狭くするアレンジを解説したいのですが、今回はそうもいきません。

炉心融解を歌うのに、これ以上音域を狭くして歌うアレンジ方法は存在しません。

それはなぜかについて、軽く話しておきましょう。

アレンジ方法が無いワケ

先ほど区間ごとの音域解説をご覧になっていればわかると思いますが、サビではmid1C#~hihiC#という2オクターブの音域を要求されています。ここで最低音と最高音が登場する場所をもう一度見てみましょう。

核融合かくゆごうにさ

んでみたい とおも

このたった2行の短いフレーズの間に、2オクターブが凝縮されています。そして、このフレーズの中でオクターブを変更することは不自然極まりありません。よって、炉心融解を歌うためにはどうやっても2オクターブ未満の音域にはできません。

そして、サビ以外のほかのパートも鑑みてみましょう。サビだけ1オクターブ下げようものなら、音域はmid1C#(サビ1オク下の最低音)~hiF#(Cメロの最高音)となり、音域の広さは30音になります。原曲の音域の広さは29音ですので、むしろ悪化しているということになります。曲の流れ的に違和感が出ない程度にオクターブを変えても、基本的に29音より狭まることはありません。

以上の事情より、炉心融解を音域を狭めて歌うアレンジ方法は存在しません。少なくとも、私は思いつきません。だから炉心融解を歌うのは、どうにかして2オクターブ半の音域を自在に使えるようになってからにしましょう。

まとめ

ここまで炉心融解の音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。

炉心融解の音域は、mid2A~hihiC#。

最低音のmid2AはCメロで、最高音のhihiC#はサビで登場します。

音域がとんでもなく広い。そして、最高音付近も最低音付近も重点的に出さなくてはならないパートがある。特にサビはmid2C#~hihiC#という2オクターブの音域を僅か7秒で駆け上がるため、相当音域を広くして、それを自在に扱えるようになってからでないと、この曲を歌うのは難しい。

☆炉心融解は、このとんでもなく広い音域を安定して出せるようにして、さらに細かい音程の上下に音を合わせられるかがポイント!!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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