この記事では、『ノンブレス・オブリージュ』/ピノキオピー の音域について解説していきます。ノンブレス・オブリージュは、束縛と自由をテーマにしたボーカロイド曲です。歌詞は「自己表現の自由と社会の抑圧」を象徴的に表現しており、深い社会的意味を秘めています。切なさと力強さが共鳴し、心に響きます。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
ノンブレス・オブリージュの音域
ノンブレス・オブリージュの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ノンブレス・オブリージュの最高音はhihiC、最低音はmid2Aです。音域の広さは2オクターブ超、音数にして28音です。平均的な広さの音域をもつボカロ曲と比較すると、とても音域が広いと言えます。ちょうど2オクターブの音域でもかなり歌いにくいというのに、2オクターブ超えの音域をもっているこの曲は音域面からしてもかなり歌いにくい曲といえます。
ノンブレス・オブリージュと音域が近い曲は?
ノンブレス・オブリージュと音域が近い曲には、こんなものがあります。
炉心融解:mid2A~hihiC#
「ノンブレス・オブリージュを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
最高音
最高音のhihiCは、ラスサビで出てきます。この曲でラスサビの転調は起こりませんが、hihiCが登場するフレーズがラスサビのみに登場します。
最高音(hihiC)を赤で、2番目の最高音(hihiB)を黄色で塗りました。
息を止める息を止める息を止める息を止める
息を止める息を止める息を止める息を止める
息を止める息を止める息を止める息を止める
息を止める息を止める息を止める息を止める
息を止める息を止める息を止める
ただでさえ滑舌も呼吸も苦しいパートですが、そこで最高音も要求されるのですから泣きっ面に蜂です。
最低音
最低音のmid2Aは、Aメロで出てきます。最高音のhihiCに比べると、かなり低い位置にいることがわかります。
最低音(mid2A)を青で、2番目の最低音(mid2C)を黄色で塗りました。
世界中のすべての人間に好かれるなんて気持ち悪いよ
だけど一つになれない教室で 君と二人 手を繋いでいたいの
数の暴力に白旗をあげて 悪感情を殺してハイチーズ
ポストトゥルースの甘いディープキス エロく歪んでるラブアンドピース
Aメロは特に低音域で推移する曲ですので、mid2Cという低音もよく登場するのが見て取れます。
ノンブレス・オブリージュの演奏区間ごとの音域
次に、ノンブレス・オブリージュの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ノンブレス・オブリージュの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
2オクターブ超の音域を、余すことなく使っている感じです。曲の最初に最低音を登場させ、曲の途中のBメロもmid2域の音程は繰り返し出てきます。一方、hihi域の高音が登場するのはサビだけとなっています。この曲は音域よりも滑舌やブレスの難しさに焦点があてられる曲ですが、それらに完全に集中できないほど音域の広さも問題です。
ノンブレス・オブリージュの男性が歌いやすいキー
ノンブレス・オブリージュを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うことで、音域はmid1A~hiCとなり、この曲を歌ううえで男性が歌いやすい音域となっています。もともとの音域の広さや、Aメロ・Bメロでの低音の需要を考えると、1オクターブ下げて歌うのがちょうどよさそうです。ラスサビで初めて出てくるhiB、hiCといった高音は裏声を使うとよいでしょう。
ノンブレス・オブリージュの女性が歌いやすいキー
ノンブレス・オブリージュを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーままで歌うとよいでしょう。だからもちろん、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
原キーままで歌うことで、音域はmid2A~hihiCとなり、女性がこの曲を歌うにはこのキーが一番ちょうどよいでしょう。おそらくサビでは裏声を多用することになりそうですが、もともとこの曲を歌う難易度は相当高いので仕方がないです。低音域を活かしながらこの曲を歌うには、原キーで歌うのが一番ちょうどよいでしょう。
まとめ
ここまでノンブレス・オブリージュの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ノンブレス・オブリージュの音域は、mid2A~hihiC。
最低音のmid2AはAメロで、最高音のhihiCはラスサビで登場します。
もともと滑舌やブレスの難しさに注目される曲だが、音域の広さも2オクターブ超で、十分無視できない事案である。Aメロ・Bメロは音程が細かく動く上にブレスの位置がほとんどないため、とても歌うのが難しい。また、ラスサビの「息が詰まる」「息を止める」の繰り返しのパートで最高音が出てくるのもいやらしい。音域の広さだけでもボカロ曲の中でトップクラスに広いのだが、総じて歌の難易度は最高を極めている。
☆ノンブレス・オブリージュは、滑舌・ブレス・音域の広さすべての能力をまんべんなく発揮できるかがポイント!!
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