この記事では、『花瓶に触れた』/バルーン の音域について解説していきます。花瓶に触れたは、バルーンさんの代表曲の一つといえるボーカロイド曲です。バルーンさん自身初の殿堂入り(ニコニコ動画10万回再生以上)を達成した曲で、のちに大ヒットする「シャルル」や「雨とペトラ」などよりも前の作品です。触れられない恋人の本心について、詩的に綴った歌詞で人気を集めています。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
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花瓶に触れたの音域
花瓶に触れたの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
花瓶に触れたの最高音はhihiB、最低音はmid2Gです。音域の広さは1.5オクターブほど、音数にして17音です。従来のボカロ曲と比べると、そこそこ音域は狭い方です。ただ、その最高音の高さには驚かされます。最高音がhihi域に突入しているので、裏声が上手く使えたとしても、無理に原キーで歌う必要はありません。1オクターブ下げると十分に歌いやすくなるでしょう。
花瓶に触れたと音域が近い曲は?
花瓶に触れたと音域が近い曲には、こんなものがあります。
ダーリンダンス:mid2F#~hihiC
ブリキノダンス:mid2G~hihiC
パメラ:mid2F#~hihiC
「花瓶に触れたを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
花瓶に触れたの最高音・最低音の場所
花瓶に触れたの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhihiBは、転調後のラスサビで出てきます。この曲ではラスサビで転調が起こり、そこで最高音が従来のサビよりも1音上がります。
最高音(hihiB)を赤で、2番目の最高音(hihiA#)を黄色で塗りました。
帰りたいと思った 君は手を握った
その振動は確かに 花瓶に触れた
笑えない話しは 出来ればしたくないんだ
いつも通りなら ここで
普通のサビでも、hihiA#という高音が登場します。
最低音
最低音のmid2Gは、ラスサビ以外の全パートで出てきます。転調する前のパートでは、必ずmid2Gが登場するということです。
最低音(mid2G)を青で、2番目の最低音(hiA)を黄色で塗りました。
深夜三時半を回って 空が傾き始めた頃
落ちた玩具 足で転がした きっとゴミの日に消えるだろう
ここで紹介した歌詞はAメロのものですが、Aメロは特に低音域の音が目立ちます。
花瓶に触れたの演奏区間ごとの音域
次に、花瓶に触れたの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
花瓶に触れたの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
ラスサビを除いて最低音がそろっているので、とても音域がまとまっています。最低音側には突出した音がないため、音域はあまり広くならずに済んでいるのです。一方、最高音側は散らばっているのが見て取れます。Aメロは低音域で収まっているのに対し、サビではhihi域までの音を要求されます。サビでは、最低音のmid2Gから1フレーズで一気にhihiA#まで駆け上がる場所もありますので、幅広い音域に対応する必要があります。
花瓶に触れたの男性が歌いやすいキー
花瓶に触れたを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブ-7(-19)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを+5に設定しておくとよいでしょう。
キーを19個下げて歌うことによって、音域はmid1C~mid2Eとなり、男性の平均音域の中にすっぽりと収まります。男性の平均音域の中でもかなり真ん中のほうですので、地声が低めの男性でも高めの男性でも歌いやすい音域となっているはずです。このキーで歌う時、出だしの音はmid1Gです。
花瓶に触れたの女性が歌いやすいキー
花瓶に触れたを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うと、音域はmid1G~hiBとなり、女性の平均音域とほぼほぼ一致します。1オクターブ下げるだけで、女性が地声で歌いやすい音域へと進化するのです。無理に裏声を多用して原キーで歌うより、1オクターブ下げた方が無難だと言えるでしょう。
まとめ
ここまで花瓶に触れたの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
花瓶に触れたの音域は、mid2G~hihiB。
最低音のmid2Gはラスサビ以外の全パートで、最高音のhihiBは転調後のラスサビで登場します。
多くのパートで最低音がmid2Gで一致しているため、音域はそこまで広がっていない。普通のボカロ曲と比べると、少し狭めにあたる。サビになると音域が広がり、またテンポも速くなって音程の変化が激しくなるため、音程を取るのが難しい。逆にそれ以外のパートでは比較的ゆっくり進行していくので割と歌いやすい。
☆花瓶に触れたは、音程の変化速度が激しいサビで音程を正確にとらえられるかがポイント!!
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