この記事では、『ノマド』/バルーン の音域について解説していきます。ノマドは、旅する孤独な心情を歌ったボーカロイド曲です。プロセカのユニット「25時、ナイトコードで。」に書き下ろされた曲で、歌詞は自由と孤独の間で揺れる主人公の姿を描きます。歌詞は「旅することで得られるものと失われるもの」をテーマに、深い洞察を与えています。リズミカルなメロディと歌詞が、聴く者に心の旅を誘います。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
ノマドの音域
ノマドの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ノマドの最高音はhihiC、最低音はmid2Gです。音域の広さは1.5オクターブほど、音数にして18音です。普通のボカロ曲と比べると、若干音域は狭いと言えます。ただ、全体的に音程が高いです。曲のほとんどがhi域以上で、最高音はhihiCにも上ります。バルーンさんの曲は、このように全体的に高い音程で推移する傾向にあるのです。
ノマドと音域が近い曲は?
ノマドと音域が近い曲には、こんなものがあります。
ダーリンダンス:mid2F#~hihiC
ブリキノダンス:mid2G~hihiC
フィクサー:mid2F#~hihiC#
パメラ:mid2F#~hihiC
花瓶に触れた:mid2G~hihiB
「ノマドを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
ノマドの最高音・最低音の場所
ノマドの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhihiCは、サビで出てきます。かなり高い音ですが、曲中に何回も登場します。
最高音(hihiC)を赤で、2番目の最高音(hihiA)を黄色で塗りました。
夢の底でもがくのなら
この夜をいっそ喰らってしまいたい
呆れる程に傍にいて
愚かでいい 二度と無い
今を生きていたいだけ
それだけだ
最高音のhihiCは、他の音とは高さが離れていることに気をつけましょう。
最低音
最低音のmid2Gは、Bメロ・Cメロで出てきます。代表して、最低音が出てくる回数が多いCメロの歌詞を取り上げて紹介します。
最低音(mid2G)を青で、2番目の最低音(hiA)を黄色で塗りました。
それなのに曖昧な温かさで
淡い理想に魅入られてしまう
心ひとつ吐き出せないくせに
身勝手な私だ
BメロよりもCメロは特に、低音域で推移していくパートです。
ノマドの演奏区間ごとの音域
次に、ノマドの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ノマドの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
hihiA以上の音が登場するパートが、サビだけではないのが厄介です。Aメロでも十分高いhihiAの音が登場しているので、曲の中でも全体的に高音を警戒しなければなりません。逆に、低音域側はそこまで注意しておく必要はありません。ただでさえ最低音が高いので、高音域側に神経を集中させてもよいでしょう。
ノマドの男性が歌いやすいキー
ノマドを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブ-9(-21)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを+3に設定しておくとよいでしょう。
このキーは、ノマドのプロセカ「25時、ナイトコードで。」のカバーバージョンと同じキーになっています。このキーでの曲の雰囲気を確認したい方は、ぜひとも一度聞いてみるとよいでしょう。
キーを21個下げて歌うとき、音域はmid1A#~mid2D#となり、男性の平均音域のちょうど真ん中あたりの音域に来ます。プロセカのカバーバージョンでは女性が歌っていますが、それをさらに1オクターブ下げると、男性が歌いやすい音域となるのです。このキーで歌う時、出だしの音はmid1D#です。
ノマドの女性が歌いやすいキー
ノマドを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うことで、音域はmid1G~hiCとなり、なんと女性の平均音域と完全一致します。声の高さが平均的な女性なら、まず間違いなく1オクターブ下げたキーで歌うのが無難です。もし高音が物足りなかったり、裏声を練習したいと思うのであれば、キーを+3にしてプロセカのカバーバージョンと一緒のキーで歌うのもよいかもしれません。
まとめ
ここまでノマドの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ノマドの音域は、mid2G~hihiC。
最低音のmid2GはBメロ・Cメロで、最高音のhihiCはサビで登場します。
音域の広さはそこまで広くはないが、全体的に高い。曲のほとんどすべてがhi域以上の音である。音域の広さ以上に、音程は上下に大きく動く。だから、思ったよりも音程の精度を取るのが難しい。そのかわり、テンポはゆっくりなため、音程の精度を取る練習曲としても使える。この曲の音程の精度を高めれば、どんな曲でもある程度音程がとれるようになるだろう。
☆ノマドは、細かく動く音程をどのくらい正確にとらえられるかがポイント!!
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