この記事では、『ヴァンパイア』/DECO*27 の音域について解説していきます。ヴァンパイアは、DECO*27さんの代表的なボカロ曲です。マスクをおろして牙をちらりと見せたかわいいイラストや、魅惑的に誘うような歌詞で人気を集めています。YouTubeでは、すでに7000万回再生を超える(2024年2月現在)超人気楽曲となっています。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
ヴァンパイアの音域
ヴァンパイアの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ヴァンパイアの最高音はhiG#、最低音はmid2Bです。音域の広さは1.8オクターブほど、音数にして22音です。ボカロ曲としては、平均的な音域の広さを持っています。hiG#をはじめとするhiC以上の音域が、サビではかなり多く登場します。だから、このような高音域では裏声を多用することで乗り切るのがおすすめです。
ヴァンパイアと音域が近い曲は?
ヴァンパイアと音域が近い曲には、こんなものがあります。
脱法ロック:mid2A#~hiG#
初音ミクの消失:mid2A#~hiG#
脳内革命ガール:mid2A#~hiG#
「ヴァンパイアを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
ヴァンパイアの最高音・最低音の場所
ヴァンパイアの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiG#は、サビで出てきます。hiの音が多く登場する場所です。
最高音(hiG#)を赤で、2番目の最高音(hiF#)を黄色で塗りました。
あたしヴァンパイア
いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ
「あたしヴァンパイア」の「ア」の音もhiEで十分高いように感じますが、本当の最高音はそこではなくもっと奥にあります。
最低音
最低音のmid2Bは、1Aメロ・Bメロ・サビで出てきます。かなり多くのパートで登場します。
最低音(mid2B)を青で、2番目の最低音(mid2C#)を黄色で塗りました。
最低最高 ずっといき来してる
甘くなる不安の果実
No more 発展 嫉妬息をしても
要らないだけ 五月蝿いだけ
ここで紹介したAメロは特に、2番目の最低音であるmid2C#も交えた低音域で推移していきます。
ヴァンパイアの演奏区間ごとの音域
次に、ヴァンパイアの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ヴァンパイアの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
サビではhiG#というかなりの高音域まで要求されるのですが、Aメロ・Bメロはそこまで高音域ではありません。そのため、サビで高音を頑張る分、Aメロ・Bメロでは喉を休めることができます。ただ、間奏がとても少ない曲であるため、常に口が動きっぱなしです。音程の変化には置いて行かれないようにしましょう。
ヴァンパイアの男性が歌いやすいキー
ヴァンパイアを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブ-2(-14)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-2に設定しておくとよいでしょう。
-2のキーは、ヴァンパイアのプロジェクトセカイ/MORE MORE JUMP!によるカバーバージョンのキーでもあります。キーを2個下げた時の曲の雰囲気や、音を確認したい人はぜひ聞いてみるとよいでしょう。
キーを14個下げることで、音域はmid1A~mid2F#となり、男性にとってかなり歌いやすい音域となります。高音域にも低音域にも余裕をもって歌うことができるでしょう。
ヴァンパイアの女性が歌いやすいキー
ヴァンパイアを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キー-4で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-4に設定しておくとよいでしょう。
キーを4つ下げることで、音域はmid1G~hiEとなり、女性が歌いやすいであろう音域となります。最高音がhiEまで下がるので、サビでの裏声の負担がかなり少なくなります。ちょっと地声を鍛えれば、全然地声だけでも出せる音域となります。
まとめ
ここまでヴァンパイアの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ヴァンパイアの音域は、mid2B~hiG#。
最低音のmid2Bは1Aメロ・Bメロ・サビで、最高音のhiG#はサビで登場します。
音域の広さは平均的で、最高音の高さもボカロ曲としては普通。この曲を歌ううえでの重要な点は、何回も出てくる音程の1オクターブの跳躍/降下である。音程が一瞬で1オクターブ上がる/下がるフレーズの影響で、この曲を歌うのには苦手意識がもたれやすい。だからこそ、1オクターブ差の音程移動をスムーズにやれば、かなり歌いやすい曲となる。
☆ヴァンパイアは、度重なる1オクターブの音程の変化に、余裕をもってついていけるかがポイント!!
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