この記事では、『東京テディベア』/Neruの音域について解説していきます。東京テディベアは、2011年に投稿されたNeruさんの代表曲の一つです。これまでの明るい曲とは一線を画したダークな曲調と頭に残る歌詞で、投稿から10年以上経過した今でも人気を集めています。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
東京テディベアの音域
東京テディベアの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
東京テディベアの最高音はhihiA#、最低音はmid2Dです。音域は約1.5オクターブ、音数にして21音です。音域の広さとしては平均とほぼ同じです。ただ、最高音がhihi域に入っているので、原キーで歌おうとすると上手な裏声が必要になってきます。東京テディベアはサビでの高音域が光る曲ですので、裏声でも力強い発声を心掛ける必要があります。
東京テディベアと音域が近い曲は?
東京テディベアと音域が近い曲には、こんなものがあります。
フラジール:mid2D#~hihiA#
ローリンガール:mid2C#~hihiB
ロウワー:mid2C#~hihiB
スロウダウナー:mid2D#~hihiB
命ばっかり:mid2D~hihiB
キメラ:mid2C#~hihiA
プロトディスコ:mid2D#~hihiA#
ガランド:mid2D~hihiB
「東京テディベアを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
東京テディベアの最高音・最低音の場所
東京テディベアの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhihiA#は、ラスサビで出てきます。東京テディベアは、ラスサビで転調は起こりませんが、旋律が変わって最高音が登場する、という仕組みになっています。
最高音(hihiA#)を赤で、2番目の最高音(hiG#)を黄色で塗りました。
変われないの? 飼われたいの?
何も無い? こんなのボクじゃない!
1番・2番のサビではhiGまでしか登場しませんが、ラスサビで旋律が変わることでhiG#、さらにはhihiA#が解放され、いよいよhihi域に突入してくるのです。
最低音
最低音のmid2Dは、Aメロで出てきます。mid2Dは頻出の音ですので、しっかりと出せる音域にしておく必要があります。
最低音(mid2D)を青で、2番目の最低音(mid2E)を黄色で塗りました。
見え張ったサイズで 型紙を取る
何だっていいのさ 代わりになれば
東京テディベアには、Aメロに当たる区間が合計で4つ登場します。その分、最低音のmid2Dも登場回数が多くなるということです。
東京テディベアの演奏区間ごとの音域
次に、東京テディベアの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
東京テディベアの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
最高音のhihiA#は実は曲中では1回しか登場しない。だから、よく使われる音域はmid2D~hiGあたりである。Aメロはパート全体を見てもhiCを超えることはなく、全体的に低音域で推移する。その後曲が進行することによって最高音はどんどん広がっていくが、最低音はそこまで広がらない。一番高い最低音がBメロのmid2Gであるため、低音域は終始必要になってくる。
東京テディベアの男性が歌いやすいキー
東京テディベアを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブ-4(-16)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-4に設定しておくとよいでしょう。
キーを4つ下げることにより、音域はmid1A#~mid2F#と、男性の平均音域に収まります。mid2F#は1回しか登場しない部分であるため、頻出の最高音(通常サビでの最高音・mid2D)で考えると、高音域にも低音域にも余裕があると言えます。特に、mid2Dは音程の跳躍により音を合わせづらいところですので、自分が歌い慣れている音域においておくことが良いでしょう。このキーで歌う時、出だしの音はmid1Cです。
東京テディベアの女性が歌いやすいキー
東京テディベアを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キー-8で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを+4に設定しておくとよいでしょう。
8つキーを下げるという、あまり類を見ない試みですが、キーを8つ下げることで、音域はmid1F#~hiDとなり、案外ちょうどよくなるのです。このキーは、特にサビで裏声が使えない方のためのキーです。この曲の高音域はどれもかっこいい部分で出す必要がありますので、無理に声を張り上げて出すことはあまり好ましくないのです(もちろん、それを「表現力」の3文字で片付けられる力量があれば別ですが)。だから、高音域は自分が扱いやすい音域においておくことが重要なのです。このキーで歌う時、出だしの音はmid1G#です。
まとめ
ここまで東京テディベアの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
東京テディベアの音域は、mid2D~hihiA#。
最低音のmid2DはAメロで、最高音のhihiA#はラスサビで登場します。
まず東京テディベアには、前奏も後奏もないという特徴がある。最初の0Aメロで聴衆の心をつかみ、ラスサビの余韻をラスAメロで始末するという役割がある。BPMも速く、音程の推移が大きい箇所が多いあるので終始忙しい。また、曲全体を通して低音域が欠かせない。サビの高音域を出している時でも低音域を手放すことができない。音域が1.5オクターブほどと平均的であるにもかかわらず、上手に歌うのは案外難しいかもしれない。
☆東京テディベアは、大きく跳躍・降下する音程をいかに捉え、低音域でも高音域や中音域と同じ声量・同じクオリティで出せるかがポイント!!
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