この記事では、『ホントノ』/原口沙輔の音域について解説していきます。ホントノは、原口沙輔さんの2作目となるボカロ曲です。『人マニア』に続いて発表されたこの曲も、人マニアと共にヒットを記録しています。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
『人マニア』の音域については、こちらの記事にて詳しく解説しております。
ホントノの音域
ホントノの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ホントノの最高音はhiF#、最低音はmid2A#です。音域の広さとしては平均的です。1.8オクターブほど、音数にして21音です。最高音はhiF#で、裏声を使えば十分に出せる音域です。また、最低音はmid2A#であるため、どんな人でも簡単に出しやすい音域です。しかし、最高音を地声で出しやすくするためにキーを下げると、最低音が出なくなるという可能性もあるので注意しましょう。
ホントノと音域が近い曲は?
ホントノと音域が近い曲には、こんなものがあります。
ゴーストルール:mid2A~hiF#
拝啓ドッペルゲンガー:mid2A~hiF#
アルカリレットウセイ:mid2B~hiF
「ホントノを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
ホントノの最高音・最低音の場所
ホントノの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiF#は、サビで出てきます。サビの後半にhiF#が出現します。
最高音(hiF#)を赤で、2番目の最高音(hiF)を黄色で塗りました。
コケたりしたいな
天国だって終いだい! アー
ニセモノみたいな天国だ 天国だった
hiF#やhiFといった高音域はあまり出てくることはなく、よく出てくるのはhiC#以下です。
最低音
最低音のmid2A#は、Bメロ・サビで出てきます。
最低音(mid2A#)を青で、2番目の最低音(mid2C#)を黄色で塗りました。
ただの機械で ただのハツ アー
タダのリスクで 買って砕く
アホと違って パフォでした アー
まぬけバカんす
上の歌詞を見てもわかるとおり、Bメロでは特に低音域のmid2C#が出てきやすいです。
ホントノの演奏区間ごとの音域
次に、ホントノの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ホントノの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
最高音は曲が後半になって、サビに向けて盛り上がっていくとともに上がっていきます。ただ、それに応じて最低音が下がっていくのが肝です。特にサビは1.8オクターブを広範囲にわたって使用するので、なかなか音程の移動が大変です。1オクターブの跳躍を高速でする場所もあるので、柔軟な対応ができるように喉をほぐしておくことがおすすめです。
ホントノの男性が歌いやすいキー
ホントノを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うことで、音域はmid1A#~mid2F#となり、男性の平均音域の中に収まる形となります。そこそこ広い音域をもっているホントノですが、男性の平均音域をまんべんなく使うことができれば難なく歌うことができます。最高音側にも最低音側にも、懸念点はほとんどありません。
ホントノの女性が歌いやすいキー
ホントノを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
キーを変えなくても、ホントノの音域はmid2A#~hiF#ですので、かなり女性の平均音域と近い場所にいるのです。最高音側に音域がはみ出してしまっていますが、裏声を使えば難なく出せる音域でしょう。また、裏声と地声の切り替えもそこまで多くない曲ですので、裏声の練習曲としても使えます。
逆に、自分の音域に合わせようとしてむやみにキーを下げると、曲として崩壊しかねません。ホントノは、かなり不安定な音たちが組み合わさって奇跡的に完成度の高い曲となっているだけです。ただ、それができてしまうのが、ホントノや人マニアを作った原口沙輔さんの恐ろしいところでもあるのですが。
だから、キーを変えるだけで理解不能な曲になる可能性があります。また、歌っている時にいきなりキーを変えると、確実に正しい音程をつかめなくなります。できれば、オクターブ下げて歌うか原キーのまま歌うことを強く推奨します。
まとめ
ここまでホントノの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ホントノの音域は、mid2A#~hiF#。
最低音のmid2A#はサビで、最高音のhiF#はBメロ・サビで登場します。
2分ほどという短い曲でありながら、音域は21音にもなる。特に、サビではその21音をすべて使いこなさなくてはならないため、喉の柔軟な対応が求められる。また、予測不能な音程で終始進行していくため、事前に原曲を聞きこみ、音程を覚えておくことが必要。また、機械音が歌うのに適した曲でもあるため、素人の人間が適当に歌うと痛い目を見る曲だ。
☆ホントノは、サビでの大きな音程の変化にも柔軟に対応できるかがポイント!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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