帝国少女/R Sound Designの音域は？歌いやすいキーについて解説

この記事では、『帝国少女』/R Sound Design の音域について解説していきます。帝国少女は、R Sount Designさんの代表曲といえるボカロ曲です。都市感・近未来感を感じさせるサウンドの一方、どこか悲壮感の漂う歌詞が魅力的です。メロディラインも歌詞も美しい曲なので、歌うだけでも十分に楽しめます。ただ、この曲の考察を読んでみると、また違った世界観がこみあげてくるでしょう。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。

帝国少女の音域

帝国少女の音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。

帝国少女の最高音はhiF#、最低音はmid2Bです。音域の広さは1.5オクターブ、音数にして20音です。かなり平均的な音域の広さをしています。また、最高音の高さ、最低音の低さに関しても特筆すべきことはありません。カラオケでこの曲を歌うとき、hiF#は地声では出しづらいかと思います。そんな時は、迷わず裏声を使うとよいでしょう。時より裏声を使うことで、この曲の雰囲気がもっと醸し出されるでしょう。

帝国少女と音域が近い曲は？

帝国少女と音域が近い曲には、こんなものがあります。

「帝国少女を歌ってみたい！」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください！これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。

帝国少女の最高音・最低音の場所

帝国少女の最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか？

最高音

最高音のhiF#は、Cメロで出てきます。サビではなくCメロで最高音が出てくるという、珍しいことが起こっています。

最高音(hiF#)を赤で、2番目の最高音(hiE)を黄色で塗りました。

もう遣やる瀬無せない浮うかぬ日々ひびも

揺ゆれる摩天楼まてんろうに抱だかれて

ビルにまみえる夜空よぞらの星ほしに願ねがいを込こめる

こんな夜よるに

最高音のhiF#が出てくるのは、この一度だけです。

最低音

最低音のmid2Bは、1Aメロ・Bメロで出てきます。こちらは最高音とは違い、何回か出てきます。

最低音(mid2B)を青で、その次の低音(mid2C#)を黄色で塗りました。

純金製じゅんきんせいの欠乏感けつぼうかんを左ひだりの耳みみにぶら下さげて

芳香性ほうこうせいの憂鬱感ゆううつかんを纏まとったら

抗菌性こうきんせいの停滞感ていたいかんを両手りょうての爪つめに散ちりばめて

どうせ何なにも起おきることのないこの夜よる　夜よる　夜よる　夜よるに

Aメロにはこのほかにも、mid2C(mid2Bの1音上)という低音も登場します。

帝国少女の演奏区間ごとの音域

次に、帝国少女の演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。

最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。

帝国少女の音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。

Aメロ・Bメロとサビ・Cメロで、少しだけ音域に差があります。Aメロ・Bメロはmid2域の音がメインで登場しますが、サビ・Cメロではhi域の音も何度も出てきます。だから、原キーで歌う人はサビ・Cメロで、たまに裏声を使うことを検討してみてください。音域の広さは平均的ですが、実はこの曲を歌ううえで、もう一つ気を付けなければならないことがあります。それが、肺活量と息継ぎの問題です。この曲、歌詞が詰め詰めでメロディーの中に押し込まれているため、十分に息を吸うことが難しい曲になっています。だから、計画的に「ここでちょっとだけブレス(息継ぎ)する」などのプランをあらかじめ決めておく必要があります。

帝国少女の男性が歌いやすいキー

帝国少女を男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか？

男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。

1オクターブ下げて歌うことで、音域はmid1B~mid2F#となり、男性にとってちょうど歌いやすい音域となります。このキーで歌えば、裏声の使用なども気にしなくてかまいません。すべて地声で歌い通すことができます。だから、「地声と裏声の切り替えがうまくいかない」などの悩みがあっても問題ありません。旋律をなぞることや、曲の雰囲気を味わいながら歌うことができます。

帝国少女の女性が歌いやすいキー

帝国少女を女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか？

女性は、原キー-4で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-4に設定しておくとよいでしょう。

キーを4つ下げて歌うことで、音域はmid1G~hiDとなり、かなり女性にとって歌いやすい音域に近づきます。このキーであれば、裏声を使わなくても出せる人も多いでしょう。本来、キーを変えると曲の雰囲気がガラッと変わったり、雰囲気が崩れてしまうことが多いものです。しかしこの曲は、どのキーで歌ってもある程度味が出るという素晴らしい曲です。その証拠に、実際この曲をカバーしている歌い手の方たちは、さまざまにキーを変えて歌っています。だから、もし「このキーでもちょっと歌いにくいかも」と思った方がいたなら、ここからさらにうまくキーを調整させるとよいでしょう。

まとめ

ここまで帝国少女の音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。

帝国少女の音域は、mid2B~hiF#。

最低音のmid2Bは1Aメロ・Bメロで、最高音のhiF#はCメロで登場します。

音域の広さは平均的であり、裏声を使えば原キーでも難なく歌える。裏声を使うべきタイミングも多くないため、裏声初心者の方にもちょうどよい音域である。ただ、この曲の難しさはブレス(息継ぎ)と滑舌にある。曲のテンポはそこまで早くないにしても、歌詞がぎゅうぎゅうに詰め込まれているため、ブレスするタイミングを見極める必要がある。ここまでブレスが難しいのは、ボカロ曲だからこそなせる業である。

☆帝国少女は、旋律を正しくなぞりながら、ブレスをするタイミングを見極められるかがポイント！！

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。