この記事では、『オーバーライド』/吉田夜世 の音域について解説していきます。オーバーライドは、吉田夜世さんの代表的なボカロ曲です。重音テトSVを使った歌声や、数々のネットミームを想起させるMVで人気を集めています。そして、二次創作を容認しているためたくさんの二次創作MVによって幅広い層から支持されている曲です。
オーバーライドの音域
オーバーライドの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
オーバーライドの最高音はhiC#、最低音はmid1G#です。音域の広さは1.5オクターブほど、音数にして18音です。音域の広さは平均的、もしくはそれより若干狭いほどです。そして、最高音であるhiC#は、ボカロ曲の中ではとても低い方に当たります。最高音がhiC#なら地声でも歌い通せる人が多いのではないでしょうか。
オーバーライドと音域が近い曲は?
オーバーライドと音域が近い曲には、こんなものがあります。
Journey:mid1G~hiD
FREELY TOMORROW:mid1G#~hiD
酔いどれ知らず:mid2A~hiD
「オーバーライドを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
オーバーライドの最高音・最低音の場所
オーバーライドの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiC#は、ラスサビで出てきます。曲の最後の最後に最高音が登場します。
最高音(hiC#)を赤で、2番目の最高音(hiB)を黄色で塗りました。
アンタが書いた杜撰なコード
ばっか持てはやすユーザーよ
吐いた言葉の裏なんて
知る由もないだろう
哀れ、あはれ
2サビまでの最高音はhiBであり、曲全体の最高音がhiBであるかと思いきやhiC#が登場します。ラスサビまで高音を出す喉を残しておきましょう。
最低音
最低音のmid1G#は、2A’メロで出てきます。何十回も出てくるので気を付けておきましょう。
最低音(mid1G#)を青で、2番目の最低音(mid2A)を黄色で塗りました。
まぁ、この世の中ガチャの引き次第で
何もかも説明つくわけだし?
巻き返しに必要な力で
別の事頑張ればいいじゃん(笑)
ここは、mid2C#とmid1G#の音を延々と往復していくフレーズです。しっかりと音程をなぞる意識を持たないと、どんどんと音程の精度が下がっていくので注意が必要です。
オーバーライドの演奏区間ごとの音域
次に、オーバーライドの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
オーバーライドの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
基本的にどのパートでも、1オクターブ前後の音域が必要になっています。そして、使われる音域は曲全体を通してもあまり変わらないため、突如とした音程の変化はそこまで多くありません。mid1G#~hiC#までの音域をフルにカバーできれば、歌うのはかなり楽であることでしょう。
オーバーライドの男性が歌いやすいキー
オーバーライドを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げて歌うことで、音域はlowG#~mid2C#となり、曲の音域が男性の平均音域の中に収まります。この曲でかなりつかわれやすい高音であるhiA#はmid2A#になり、多くの男性が最も楽に出しやすい高音であると言えます。
オーバーライドの女性が歌いやすいキー
オーバーライドを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーままで歌うとよいでしょう。だから言うまでもなく、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
キーを変えなくても、音域はmid1G#~hiC#となり、女性の平均音域とほぼほぼ一緒になります。ボカロ曲は人間の平均音域よりももっと高い曲が多い中で、ここまで平均音域と重なる曲は珍しいです。下手に曲のキーを変えるよりも、原キーのまましっかりと歌った方がよいでしょう。
まとめ
ここまでオーバーライドの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
オーバーライドの音域は、mid1G#~hiC#。
最低音のmid1G#は2A’メロで、最高音のhiC#はラスサビで登場します。
音域の広さは平均的だが、とにかく低いため地声でも歌いやすい。この曲を歌う上での難所は、最低音とあと1音を大量に往復する2A’メロである。そこで声量を保ちながら音程の精度を取るのは少し難易度が高い。またその中で、その2音以外の音が出てくることも結構あるため、どうやって違う音程が出てくるかも確認しておく必要がある。
☆オーバーライドは、音が往復しているフレーズで音程の精度を取れるかがポイント!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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