この記事では、『ヒバナ』/DECO*27の音域について解説していきます。ヒバナは、ゴーストルールと対をなすDECO*27さんの代表曲の一つです。銃のスコープ越しに目が合う初音ミクという衝撃的なイラストと、ロック調の疾走感のあるメロディが相まって、YouTubeでの再生回数は6000万回を超える大ヒットを記録しています(2023年12月現在)。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
ヒバナの音域
ヒバナの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
ヒバナの最高音はhiD、最低音はmid2Bです。音域の広さは16音で、1オクターブとちょっとしかありません。これはボカロ曲の中では比較的狭い方の曲といえます。この時期のDECO*27さんの曲は音域がこのくらいの広さであり、DECO*27さんはどの曲もかなり歌いやすいです。乙女解剖を除いて。
ヒバナと音域が近い曲は?
ヒバナと音域が近い曲には、こんなものがあります。
妄想感傷代償連盟:mid2C~hiD#
初めての恋が終わる時:mid2A#~hiD#
乱躁滅裂ガール:mid2C~hiD#
ストリーミングハート:mid2A#~hiD#
「ヒバナを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
最高音もhiDと、ボカロ曲にしてはかなり低い方です。地声で出る方も比較的多いでしょうし、裏声を鍛えれば誰でも出せる音域にあります。皆さんもやる気があれば、是非原キーで歌うのに挑戦して見るとよいでしょう。
ヒバナの最高音・最低音の場所
ヒバナの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhiDは、ラスサビで出てきます。ラスサビには転調が起こり、1音上がって最高音がhiDになっています。
最高音(hiD)を赤で、その次の高音(hiC)を黄色で塗りました。
不甲斐ない 愛を愛したくないの
もっとちゃんと痛くしてよ
笑えないくらいが きっと樂しいの
もっとちゃんと溶かしてよ
最高音のhiDだけでなく、次の最高音であるhiCも非常に多く登場し、ほとんどhiDとhiCしかないようにも見えます。最高音が低い分、最高音が出てくる回数は非常に多くなっております。
最低音
最低音のmid2Bは、Bメロで出てきます。ヒバナはBメロが3回登場するのも特徴です。ただ、そのすべてで最低音のmid2Bが出てきます。
最低音(mid2B)を青で、2番目の最低音(mid2C#)を黄色で塗りました。
嗚呼、厭
「そんなわけないや」
嗚呼、厭
「わかってくれるでしょ」
その頭を撃ち抜いて
サビに入る直前のフレーズで最低音が登場します。サビへの盛り上がりを出すために、最低音のmid2Bでも十分な声量で出せるようにしておきましょう。
ヒバナの演奏区間ごとの音域
次に、ヒバナの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
ヒバナの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
音域自体は狭く、音域だけを見れば歌うのは楽そうに見えます。しかしヒバナの実態は、サビでの最高音ラッシュが待っているというなかなかにハードな曲となっています。だから、少しでも最高音に自信がない場合や、喉の持久力があまりない人は、無理せずキーを下げましょう。音域の広さには余裕がありますので、多少キーを下げても最低音に支障はないと思います。
ヒバナの男性が歌いやすいキー
ヒバナを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブで歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
1オクターブ下げることによって、音域はmid1B~mid2Dと、男性の平均音域の真ん中あたりに収まります。男性の平均最高音の約5音下がヒバナの最高音となりますので、最高音でも無理せず歌うことができるようになります。
「それでも最高音出るか心配…!」
「もうちょっと最低音側には空きがあるから、下にずらして欲しい」
という方もいるかと思います。そんな方は、ここからさらにキーを4つ下げてみましょう。そうすると音域はlowG~mid2A#となり、かなり高音域へ余裕ができます。キーを4つ下げると、「これはこれでアリかも」という感じの曲になります。雰囲気が崩れるわけではないので、一見の価値ありです。このキーの時、出だしの音はmid1Bとなります。
ヒバナの女性が歌いやすいキー
ヒバナを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キーで歌うとよいでしょう。言うまでもなく、カラオケで歌うときはキーを変える必要はありません。
もともとヒバナの音域は女性の平均音域に非常に近いところにあるので、そのまま歌ってしまうのがベストです。地声だと厳しいという人でも、hiC~hiDというのは裏声で一番出しやすい音域ですので、良い裏声の練習曲になると思います。
まとめ
ここまでヒバナの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
ヒバナの音域は、mid2B~hiD。
最低音のmid2BはBメロで、最高音のhiDは転調後のラスサビで登場します。
ヒバナの曲自体の音域は、ボカロ曲の中ではかなり狭い方にあたる。また最高音が低く、人間でも原キーで歌いやすい曲の一つである。ただ、サビでは最高音の要求が非常に多く、サビの歌詞の半分が最高音なんてこともあるほど。その最高音ラッシュに耐える必要があるので、音域の割には歌う難易度が高い。ただ、喉の持久力をつける練習や、裏声でhiC~hiD(裏声で一番出しやすいと言われている音域)を出す練習にはむしろ最適すぎる曲である。
☆ヒバナは、サビでの最高音ラッシュをいかに耐えられるかがポイント!!
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