メーベル/バルーンの音域は?歌いやすいキーについて解説

音域

この記事では、『メーベル』/バルーンの音域について解説していきます。メーベルは、バルーンさんの27作目のボカロ曲です。繊細なメロディーと男女間の歪んだ仲を詩的に綴った歌詞で人気を集めている曲です。そして、Eveさんによるカバーバージョンは大ヒットを記録しました。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。

メーベルの音域

メーベルの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。

メーベルの最高音はhihiC#、最低音はmid2D#です。音域の広さは2オクターブ弱、音数にして23音です。ボカロ曲の中では広めの曲にあたり、また最高音もとても高いです。hihiCが一つの基準となっており、そこから上はもはや異常といわれる中で、しっかりとhihiCを超える最高音を持っています。だから、原キーで歌うことは裏声をもってしても難しいでしょう。hihiC#まで来ると、裏声で音自体は出せたとしても、そこに歌詞を乗せられないという事態が生じます。きれいな声で歌うためには、キーを下げて安定して歌える音域まで下げることが必要です。

メーベルと音域が近い曲は?

メーベルと音域が近い曲には、こんなものがあります。

「メーベルを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。

メーベルの最高音・最低音の場所

メーベルの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?

最高音

最高音のhihiC#は、転調後のラスサビで出てきます。メーベルではCメロからラスサビに入るタイミングで転調が起こり、音が1音ずつ上がります。そこで、従来のサビの最高音であったhihiCがhihiC#になるのです。

最高音(hihiC#)を赤で、その次の高音(hihiB)を黄色で塗りました。

だから 相対あいたいになるのはけてから ほら 今日きょうねむるのさ

そして あんな言葉ことばしさというから ようむなしさがのこ

hihiC#が出てくるタイミングはこの2回だけです。hihiC#の直前の音はhiE、直後の音はhiG#ですので、音程の移動が激しくなっています。

最低音

最低音のmid2D#は、Aメロ・Cメロで出てきます。最低音のmid2D#が出てくるときは、2番目の最低音であるmid2Fとセットで出てくることが多いです。

最低音(mid2D#)を青で、2番目の最低音(mid2F)を黄色で塗りました。

わらえないわ 「不幸ふこうになった」って どののだろう

もう何回なんかい 誤魔化ごまかしている そのゆびあそんでる

最低音が登場する「どの口が言うのだろう」というフレーズは、周辺と比較して特に際立って低音域のフレーズとなっています。「突っ込んで大きな声で入ったらいきなり低音域が出てきて声がうまく出せなかった。出鼻をくじかれた」ということがとても多いため、曲の出だしは低音域にスイッチする準備をしておきましょう。

メーベルの演奏区間ごとの音域

次に、メーベルの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。

最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。

メーベルの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。

区間ごとに分析してみてみると、音域の種類は3種類しかないことがわかる。その中で、猛威を振るっているのがAメロとCメロの音域だ。最低音のmid2D#を抱えながらhihiA#という最高音間際の音域まで出させるという容赦のなさである。メーベルを歌うときには、最低でもmid2D#~hihiA#の音域はしっかりと出せるようにしておく必要がある。そして、高音域では音程がいきなり跳躍することが多い。サビの「相対になるのは夜が明けてから」の部分や、Aメロの「ふざけないで 被害者ぶったって」などのところで、高音を一瞬で合わせる必要があるところが難点だ。

メーベルの男性が歌いやすいキー

メーベルを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?

男性は、原キー-1オクターブ-5(-17)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-5に設定しておくとよいでしょう。

キーを17個下げることで、音域はmid1A#~mid2G#と、男性の平均音域とほぼ重なります。最高音が少しだけ平均音域からはみ出してしまっていますが、最高音のmid2G#はラスサビで2回しか登場しません。普通のサビの最高音であるmid2Gは平均の中に入っています。そして、最低でも出せるようにしておきたいといった原キーのmid2D#~hihiA#の音域は、mid1A#~mid2Fに置き換わっています。mid1A#~mid2Fの音域が安定して出せるという人は、このキーで歌うのがおすすめです。

このキーで歌う時、出だしの音はmid1Dです。

メーベルの女性が歌いやすいキー

メーベルを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?

女性は、原キー-8で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを+4に設定しておくとよいでしょう。

キーを8つ下げることで、音域はmid1G~hiFとなり、女性の平均音域に覆いかぶさるような形になります。そして、最低音に関しては女性の平均最低音と一致しています。キーを8つ下げることで、曲調が少し原曲とは変わります。しかし、それでもメーベルの雰囲気に合致した曲調であることには変わりありませんので、一度試してみるとよいでしょう。このキーで歌う時、出だしの音はmid2Bです。

まとめ

ここまでメーベルの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。

メーベルの音域は、mid2D#~hihiC#。

最低音のmid2D#はAメロ・Cメロで、最高音のhihiC#は転調後のラスサビで登場します。

音域は2オクターブ弱ある、いわゆる「音域の広い曲」である。区間ごとに分析しても、Aメロ・Cメロで1.5オクターブほどの異常な音域を抱えている。だから、区間が変わる際にオクターブを変えて音域を狭めることができない。一方、メーベルにはBメロがなく、1番と2番でリズムや旋律に差異がないため、覚えること自体はかなり簡単。実際、覚えるべき区間はAメロ・サビ・Cメロの3つだけ。覚えるのは簡単なのに、歌うのはそこそこ難しいという、少し厄介な曲である。

☆メーベルは、広い音域を安定して出すことができ、突然上下する音程を正確になぞることができるかがポイント!!

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