この記事では、『裏表ラバーズ』/wowaka の音域について解説していきます。裏表ラバーズは、複雑な恋愛の模様を描いた切ない曲です。歌詞は、恋人同士の裏表のある関係を綴りながら、愛と不安、喜びと苦悩が入り混じります。相手への愛情と同時に、その愛情が揺らぐことへの恐れや葛藤が表現されています。メロディも情緒的で、歌詞の世界観をより深く伝えます。恋愛の複雑さや人間の心の揺れ動きを繊細に描き出した『裏表ラバーズ』は、聴く者に共感を呼び起こし、深い感動を与えます。また、カラオケではJOYSOUND、DAMともに収録されています。
裏表ラバーズの音域
裏表ラバーズの音域について、下の鍵盤の画像を用いて説明していきます。
裏表ラバーズの最高音はhihiB、最低音はmid2Eです。音域の広さは1.5オクターブほど、音数にして20音です。ボカロ曲としては平均的な音域の広さを持っています。しかし、音域の広さはそこそこでありながら、hihiBという最高音の高さは珍しいです。原キーで歌うのはかなり難しく、1オクターブ下げるなどして歌っている人が多いです。男女別のおすすめのキーに関しては、後程説明します。
裏表ラバーズと音域が近い曲は?
裏表ラバーズと音域が近い曲には、こんなものがあります。
雨とペトラ:mid2F~hihiA#
フラジール:mid2D#~hihiA#
エゴロック:mid2D#~hihiC
スロウダウナー:mid2D#~hihiB
レディーレ:mid2F~hihiC
アンハッピーリフレイン:mid2E~hihiC
プロトディスコ:mid2D#~hihiA#
「裏表ラバーズを歌ってみたい!」と思う方には、上にあげたような曲も音域が近いためおすすめです。ぜひ一度歌ってみてください!これらの曲の音域の解説は、上にあるリンクから飛べますので、読んでみてください。
裏表ラバーズの最高音・最低音の場所
裏表ラバーズの最高音・最低音は、それぞれどんな場所で出てくるのでしょうか?
最高音
最高音のhihiBは、Aメロ・Bメロで出てきます。サビでは出てこない高音が、なんとAメロ・Bメロで登場します。
最高音(hihiB)を赤で、その次の高音(hiG)を黄色で塗りました。
どうにもこうにも二進も三進もあっちもこっちも
今すぐあちらへ飛び込んでいけ。
Aメロでは、hihiBのほかにhihiAという高音も登場します。
最低音
最低音のmid2Eは、Aメロ・Bメロで出てきます。最高音も最低音も、Aメロ・Bメロで登場するという珍しいことが起こっています。
最低音(mid2E)を青で、2番目の最低音(mid2F#)を黄色で塗りました。
良いこと尽くめ の夢から覚めた私の脳内環境は,
ラブという得体の知れないものに侵されてしまいまして,それからは。
どうしようもなく2つに裂けた心内環境を
制御するだけのキャパシティなどが存在しているはずもないので
曖昧な大概のイノセントな感情論をぶちまけた言の葉の中
どうにかこうにか現在地点を確認する目玉を欲しがっている,生。
実は、この上の歌詞の中に最高音も同時に登場しているのです。音域の振れ幅が大きいです。
裏表ラバーズの演奏区間ごとの音域
次に、裏表ラバーズの演奏区間ごとの音域について見ていきましょう。
最初に区間ごとの音域の概要を紹介しておきます。
裏表ラバーズの音域は区間ごとに分析すると、このように推移していきます。
歌詞と、最低音・最高音の出てくる箇所を見てもわかるとおり、この曲はとにかく音程が一直線の旋律が多いです。ただ、それでも音程の精度を上げることが簡単というわけではありません。この曲はテンポが速いため、音程を切り替える場所も一瞬です。そのタイミングを合わせるのが、意外と難しいのです。
さらに、この曲にはもう一つ「滑舌」という重要な要素があります。目にもとまらぬ速さで歌詞が通り過ぎていくため、その歌詞のスピードについていくだけで精一杯です。言いにくいフレーズも多いため、そこは練習をする甲斐があります。
裏表ラバーズの男性が歌いやすいキー
裏表ラバーズを男性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
男性は、原キー-1オクターブ-4(-16)で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを-4に設定しておくとよいでしょう。
キーを16個下げることで、音域はmid1C~mid2Gとなり、男性にとってかなり歌いやすい音域になります。早口パートメインのこの曲において、低い声を出すことはできません。なぜなら、低い声では圧倒的に滑舌が悪くなるからです。最低音でも滑舌が必要になるパートが多いですので、最低音にはできるだけ余裕を持ったキーで歌うのがベストです。
裏表ラバーズの女性が歌いやすいキー
裏表ラバーズを女性が歌うには、どのようなキーに設定すればよいのでしょうか?
女性は、原キー-7で歌うとよいでしょう。だから、カラオケで歌うときはキーを+5に設定しておくとよいでしょう。
キーを7つ下げることで、音域はmid2A~hiEとなり、女性にとって歌いやすい音域となるでしょう。この曲は音域の広さに苦しむ曲ではなく、滑舌勝負に持ち込みたい曲です。だから、音域はそこまで気にしなくてもよいでしょう。最高音がhiEですので、滑舌勝負をしながら、時折裏声にも切り替える必要があります。裏声への切り替えも一瞬でできるように練習しておく必要があります。
まとめ
ここまで裏表ラバーズの音域について詳しく見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
裏表ラバーズの音域は、mid2E~hihiB。
最低音のmid2EはAメロ・Bメロで、最高音のhihiBはAメロ・Bメロで登場します。
音域の広さは平均的。ただ、サビの音域は狭く、Aメロ・Bメロで最低音・最高音がともに登場する。そして、この曲は音域よりも滑舌勝負に集中した方がよい。16分音符主体のこの曲においては、常時滑舌が必要となり、満足に息を吸える時間もない。そのため、音域の広さ以上に歌いにくすぎる曲である。
☆裏表ラバーズは、早口パートでは滑舌に集中しながら、不意に出てくる最高音にもぴったり合わせられるかがポイント!!
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